意外と知らない!?チョコレートの種類の違い



目次


チョコレートと一言で言っても、その種類はさまざまなのはご存知ですか?

日本では、公正取引委員会の認定を受けた「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によって規格が定められています。

チョコレートは、カカオマスの種類・産地・焙煎により、苦味、酸味、コク、香りなどのバランスが異なります。

未熟なものから熟したものまで、さまざまなカカオの実を使ったり、その製造法によってもいくつかの種類に分かれるのです。

ではまず、チョコレートの種類からご説明しますね。


チョコレートの種類


チョコレートは、カカオという植物の種のカカオ豆から作られます。

カカオ豆をすりつぶしてペースト状にした「カカオマス」と、カカオマスから搾り取った「カカオバター」がチョコレートの主な原料です。

その原料に砂糖や粉乳を添加して作られていますが、カカオ分の量や乳製品の有無でチョコレートの種類が分けられます。

大きく分けると「ビターチョコレート」、「ミルクチョコレート」、「ホワイトチョコレート」の3種類に分かれます。

この名前は、聞いたことがある方も多いのではないかと思います。

このベースとなる基本的なチョコレートの特徴をご紹介します。


「ビターチョコレート」


乳製品が入っていないカカオ分が多い(カカオマスが40~60%)チョコレートを、ビターチョコレートやブラックチョコレートといいます。

最近では、カカオ分70~90%という低糖のチョコレートのことをいう場合もあります。

カカオマスは多いほど苦くなるため、ほろ苦いまたは苦いチョコレートです。

ハイカカオチョコレートブームもあり、カカオ90%などのチョコレートも発売されていますが、カカオ90%となると、とても苦いチョコレートになります。


「ミルクチョコレート」


ビターチョコレートに対してミルクを含んだチョコレートを、ミルクチョコレートといいます。

日本では一番ポピュラーなチョコレートで、単に「チョコレート」と言ったらミルクチョコレートを示す場合がほとんどです。

カカオからとれた原料に、全脂粉乳や脱脂粉乳と砂糖を加えて作ります。

ビターチョコレートと違い優しい甘さとクリーミーさが特徴です。


「ホワイトチョコレート」


ホワイトチョコレートは、カカオからとれた『カカオバター』という油分に、砂糖・ミルクを混ぜて作られるチョコレートです。

茶色のカカオマスが入っていないため、カカオの味はしませんが、カカオの主成分であるカカオバターを使った正真正銘のチョコレートです。

チョコレート独特の苦みがないので、甘みが強いチョコレートになります。


これだけでなく、市販のチョコレートの表示には、チョコレート生地の割合に応じて4つの表示に分けられています。

それぞれ材料や成分の割合で、「チョコレート」、「チョコレート菓子」、「準チョコレート」、「準チョコレート菓子」と表示がされています。

まず、「チョコレート」と「準チョコレート」の違いですが、材料は同じです。

ですが、それぞれの材料や成分の割合が違うのです。

公正取引委員会の認定を受けた「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によると、

・「チョコレート」とはカカオ分が35%以上、あるいはカカオ分21%以上でカカオ分と乳固形分の合計が35%以上のチョコレート生地を全重量の60%以上使用したもののこと。

・「準チョコレート」とはカカオ分が15%以上、あるいはカカオ分7%以上かつ乳固形分12.5%以上の準チョコレート生地を全重量の60%以上使用したもののこと。

と記されています。

次に、「チョコレート菓子」と「準チョコレート菓子」は、

・「チョコレート菓子」とはチョコレート生地が全重量の60%未満で、ナッツや、ビスケットなど他の食材と組み合わせたチョコレート加工品のこと。

・「準チョコレート菓子」とは準チョコレート生地が全重量の60%未満で、ナッツや、ビスケットなど他の食材と組み合わせたチョコレート加工品のこと。

となっています。

アーモンドやビスケットが入っていても全体の60%以上がチョコレート生地なら「チョコレート」として販売できるということです。

もっと分かりやすく身近な商品をご紹介します。


チョコレート 明治ミルクチョコレート
チョコレート効果 カカオ72%
アーモンドアチョコレート
キットカット
チョコレート菓子 たけのこの里
ポッキー
トッポ
準チョコレート アーモンドチョコレート抹茶
キットカット オトナの甘さ
準チョコレート菓子 コアラのマーチ
ブラックサンダー

「チョコレート」と言っても、実はその種類は細かく分類されているのですね。

次回チョコレートを購入する時は、ぜひ名称や原材料をチェックしてみてください。


チョコレートの味の違い


成分の分量に違いがあることはわかりましたが、では「チョコレート」と「準チョコレート」の味の違いは、わかるのでしょうか?

《香ばしさ》

「チョコレート」・・・カカオ分の多いので、カカオ豆をローストした香ばしさを感じる。

「準チョコレート」・・香ばしいさは少なく、甘みのほうが印象強く感じる。


《まろやかさ》

「チョコレート」・・・乳脂肪分が多く含まれているので、まろやかな味わいを感じる。

「準チョコレート」・・乳脂肪分の代わりに植物油脂を含んでいることが多いので、後味が軽く感じる。


《滑らかさ》

「チョコレート」・・・口当たりに滑らかさを感じる。

「準チョコレート」・・微かに粉っぽい舌触りを感じる。

全体的に、「チョコレート」はしっかりとしたカカオ感を堪能できますが、「準チョコレート」は甘みが引き立つスイーツという印象です。


いろいろなチョコレート


一言でチョコレートと言っても、実は本当にいろいろなチョコレートがあります。

  • 板チョコレート
  • 主としてチョコレートを板状にしたもので、チョコレートの基本的なものです。

  • シェルチョコレート
  • チョコレートを型に流し込み、殻(シェル)をつくり、この中にクリーム、ジャム、ナッツ類、フルーツ類などを入れ、さらにチョコレートで蓋をしたものです。

  • エンローバーチョコレート
  • ビスケットやウェハースなどの一部または全体を覆うチョコレートです。

  • ホローチョコレート
  • 中が空洞になっているチョコレートで、イースターの卵の形をしています。

    人形、動物や色々な模型品が入っており、人形や動物など様々な立体型を楽しむチョコレートです。

  • 掛けもの(パンワーク)チョコレート
  • 回転している釜の中で、芯になるもの(ナッツ類・キャンデー類など)にチョコレート生地を掛けて作った、粒状のチョコレートです。

    アーモンドチョコレート、ピーナッツチョコレート、マーブルチョコレートなどの製品がおなじみです。

  • チョコレートスナック
  • スナックやビスケットなどにチョコレートを入れたり、掛けたり、吹き付けたり、組合わせたりしたチョコレートで、製法・製品は沢山あります。

  • ハンドメイドチョコレート
  • 洋菓子店などで作る、「手作りチョコレート」のことをいうことがあります。

  • ボンボン
  • 一口サイズのチョコレートの総称です。代表的な製品として、トリュフがあります。

    形は様々で、中身は、味わってみるまでわからない楽しさがあります。中身の代表としては、ガナッシュ、プラリネ、マージパンなどがあります。ウイスキーボンボンなども有名ですね。


  • ロシェ
  • 岩をあらわすフランス語が示すように、アーモンドなどで岩のゴツゴツ感を出したボンボン オ ショコラです。

    この『岩』は、フランスとスペインの国境に位置するピレネー山脈の麓の町『ルルド』にある洞窟を比喩しているとされます。

  • プラリネ
  • ローストしたアーモンドやヘーゼルナッツに、砂糖を焦がしたキャラメルを加えてペースト状にしたもののことを言います。一口サイズチョコレート全体のことを言う場合もあるようです。

  • ガトー ショコラ
  • ガトー(gâteau)はフランス語でケーキと言う意味で、ショコラ(chocolat)はフランス語でチョコレートと言う意味です。

    合わせると、チョコレートのケーキと言う意味になります。

  • ケーク オ ショコラ
  • 英国生まれのチョコレートのパウンドケーキをいいます。

  • フィレナワール
  • チョコレートを練り込んだスポンジケーキと、蒸留酒に漬け込んだチェリーを泡立てた生クリームに混ぜたものを交互に重ねたケーキをいいます。

  • トリュフ
  • フランス料理の高級食材トリュフに似せて作ったチョコレートのことをいいます。

    センターにガナッシュを入れ、形をいびつにしたり、また掘り出したばかりを演出するために、ココアパウダーをまぶしたりします。

  • ガナッシュ
  • 溶かしたチョコレートにたっぷりの生クリームを加えたり、または温かい生クリームにチョコレートを溶かし込んで作る口溶けの良いチョコレートです。

  • オランジェット
  • 細切りにしたオレンジピールを砂糖漬けにし、チョコレートを掛けたり、チョコレートに浸したりしたものです。

  • ドラジェ
  • アーモンドをチョコレートと砂糖でコーティングした、フランスのお菓子です。

  • エクレア
  • 細長く焼いたシューの生地にチョコレート風味のクリームをたっぷり入れ、表面にチョコレートフォンダントをぬったものです。

  • ザッハ トルテ
  • オーストリア・ウィーンを代表するチョコレートケーキです。アンズジャムを塗り重ね、チョコレートをかぶせてあるスポンジケーキです。ウィーンの菓子職人 フランツ ザッハにより考案されました。

  • チョコレートマカロン
  • 粉末アーモンド、砂糖、卵白にココアを混ぜた生地の中に、ガナッシュチョコレートが詰まった、口当たりの軽いフランス菓子です。

  • チョコレートタルト
  • タルト生地のなかに、ガナッシュチョコレートをつめたものです。小さ目のものは、タルトレットといいます。

  • チョコレート コポー
  • スイートチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートなどをスライスしたもので、かつお節を削ったような形状をしています。洋菓子やアイスクリームなどのトッピングに使われます。

  • チョコレート スプレー
  • チョコレートを細かい麺状に絞り出し、冷やしてレボルビングパン(回転釜)で細かい棒状にしたものです。

  • グラサージュ ショコラ
  • チョコレートケーキに溶かしたチョコレートを上掛けすることをいいます。

  • フォンダンショコラ
  • 外見はチョコレートケーキのようですが、中はチョコレートが半熟状態のお菓子です。

    フランボワーズ(ラズベリー)を加えることで、酸味が加わり一層美味しくなります。

  • オペラ
  • コーヒーとチョコレートのコンビネーションが楽しめるケーキです。

  • チョコサラミ
  • イタリアの伝統菓子として受け継がれる、サラミそっくりのチョコレートです。


まだまだ他にも知らないチョコレートがありそうですが、合わせる食材や見た目、用途によって、これからもどんどん新しいチョコレートが出てきそうですね。


チョコレートの保存方法


チョコレートの賞味期限は、チョコレートの形状や種類によって異なります。生クリームが入ったものや水分量の多いものは、賞味期限も短くなっているので注意が必要です。

また、チョコレートはデリケートな食べ物なので、温度変化にも敏感です。

チョコレートが最も嫌うのは「急激な温度変化」です。

基本的にチョコレートの保存に適正な温度は15℃前後と言われています。湿度は50%前後で、多湿、直射日光を避けた涼しい場所が保管に最適です。

生チョコレート、ガナッシュチョコレートなど、中にクリームなどが含まれているチョコレートは、一般的なチョコレートよりも高い温度に弱いため、冷蔵庫で保存した方がいいでしょう。

また、湿気や温度の変化によって結露が発生すると、白い粉が目立つようになります。これは「ブルーム」と呼ばれるものです。

食べるのに問題はありませんが、香りがなくなり、食感もボソボソと悪くなります。

保存方法にも気をつけて、チョコレートを美味しい状態で食べれるといいですね。


まとめ


普段何気なく食べているチョコレートにも、たくさんの種類があり、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によって表示方法もさまざまです。

チョコレートを、好みの味や種類で食べている方も、健康のために食べている方も、自分の用途ににあったものを選んでいただけるように、成分などをしっかりと見極めてご購入してください。

こんなにたくさんの種類があるので、食べ比べてみるのも面白そうです。

買い置きする際には、最後まで美味しく食べれるように、保存方法や賞味期限にもお気を付けくださいね。


投稿日:2019年10月10日 (更新日:2019年11月19日)


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