チョコ文化発祥の地スペイン~おすすめブランドから楽しみ方まで



目次


チョコレートといえばヨーロッパが有名ですが、チョコレート文化を世に広めたのは、じつはスペイン。16世紀にエルナン・コルテスがアステカからカカオを持ち帰ったことが始まりです。 今回ご紹介するのは、そんなチョコの歴史が深い国、スペインのチョコレート。スペイン最古のチョコレートブランドや王室御用達ブランドなど、チョコレートの歴史と一緒にお届けします。


スペインはチョコレート文化発祥の地


今回ご紹介するのはスペインのチョコレート。なぜならスペインはチョコ文化発祥のちだからです。 ヨーロッパはチョコレートの本場ですが、スペインからチョコ文化が始まったことを知る方は少ないのではないでしょうか?

チョコ文化が始まったのは16世紀のスペイン。まずはチョコレートの歴史からご紹介します。


チョコレートは南米のアステカが発祥の地


チョコレートの原料である「カカオ」は、南アメリカや中央アメリカの熱帯地域が原産地。南米のメキシコ高原周辺では、紀元前2000年ごろにすでに自生していたと考えられています。

15世紀に南米で栄えたアステカ王国では、カカオを高価な「薬」や「精力剤」として使用していました。アステカの王、モンテスマ2世は、なんと1日に50杯ものチョコレートドリンクを飲んだと言われています。 アステカの民は当時からカカオが持つ健康効果を知っていたんですね。

しかし、1521年にスペインのエルナン・コルテスらがアステカにやってくると状況が一変。スペインはアステカ帝国を征服し、滅亡させてしまいます。

そしてエルナン・コルテスがカカオをスペインに持ち帰り、スペインでのチョコレート文化がスタートするのです。


スペインで行われた、美味しくするいろいろな工夫


チョコレートが今の「美味しい」チョコレートになったのはスペインが行ったいろいろな工夫があったからです。

アステカではカカオをドリンクとして飲んでいましたが、美味しさを求めていたわけではなかったので、甘さや滑らかさはありませんでした。

そこでスペインでは、チョコレートを砂糖で甘くしたり、滑らかな口触りにしたりと、美味しいものにするための工夫を重ねました。

その結果、甘くて滑らかな、今のチョコレートの原型ができたのです。


17世紀以降、ヨーロッパ各地へ広まる


17世紀になると、スペインからヨーロッパ各地へチョコレートが広まっていきます。

きっかけになったのはスペインのアンヌ・ドートリッシュ王女。フランスの王と結婚したことで、フランスへチョコレートが伝わり、そこからヨーロッパ各地へと伝わっていきます。

フランスは、今ではハイクオリティなチョコレートが集まるスイーツの街ですが、きっかけはスペインだったんですね。

また、イギリスでは「チョコレートハウス」という施設が作られました。

上流階級の市民たちがチョコレートドリンクを楽しみながら歓談する、なんとも高貴な香りとおしゃれ感のする場所ですね。

他にもイタリアやオーストリア、ドイツなどでそれぞれのチョコレート文化が発展していきました。


スペインのおすすめチョコレートブランド5選


チョコ文化発祥の地、スペインのチョコレートブランド5選をご紹介します。

スペイン、特にバルセロナはスイーツの宝庫です。

旅行のお土産にチョコレートスイーツを選ぶ方も多く、バルセロナのスイーツ巡りを楽しむ方もいるほどです。

今回ご紹介するのは、老舗ブランドから大衆向けチョコレートまで幅広くラインナップしました。

お手頃に手に入るチョコもあるので、興味を持ったらぜひ食べてみてくださいね。


スペイン最古のブランド「アマトリェール」


まずご紹介するのは、スペイン最古のチョコレートブランド、アマトリェール。日本では「アマリエ」と呼ばれています。

創業はなんと1797年。じつに200年以上の歴史を持つ、チョコレートブランドの元祖です。

チョコレートのパッケージイラストにアルフォンス・マリア・ミュシャなどの著名な画家を起用したことでも有名です。

現在は、豆の選定から製造までを一貫して管理する、Bean to Barを実践しており、なめらかで香り高いチョコレートを世に輩出しています。

アマリエのチョコレートで有名なのが、パッケージイラスト付き缶チョコレート。

芸術に強い興味を持っていた三代目アマリエが手掛けた、チョコレートとアートを融合した作品です。

日本では、シャルマン・グルマンというヨーロッパ菓子のセレクトブティックで購入することができるほか、オンラインショッピングで購入が可能です。

シャルマン・グルマンHP

スペイン王室御用達ブランド「カカオサンパカ」


バルセロナに本店を置く老舗チョコレートブランド「カカオサンパカ」。

芸術の街バルセロナが持つ風土を背景に、カカオの文化と歴史を伝えることをコンセプトとしています。

スペインの王室御用達ブランドであり、チョコレートの品質と人気の高さを裏付けています。

板チョコからチョコレートドリンクまで、幅広く商品展開をしており、どれもハイクオリティな味わいでまとまっています。

中でもボンボンチョコレートは、1粒ずつ、職人が手作業で作り上げるため、まさに小さな芸術品といえます。

3種類1,620円からと、かなり高額ですが、チョコレートにかける熱意や職人の技術を感じることができます。ハイクオリティなチョコが食べたい方はぜひご賞味ください。

なお、日本では丸の内のフラッグシップショップを始め、渋谷と梅田に店舗を構えています。
丸の内店では、テイクアウト可能なソフトクリームやホットチョコレートもありますので、ショッピングの途中にもいいですね。


チョコレートケーキが絶品「ブボ バルセロナ」


ブボ バルセロナは、高級パティスリーとして名高いチョコレートブランド。

ラインナップの中でとくに有名なのが、チョコレートケーキXabina(シャビーナ)

2005年に開催されたパティシエの世界大会「クープ・デュ・モンド・デュ・ラ・パティスリー」で、ベストチョコレート賞に輝いたケーキなんです。

このチョコレートケーキ、なんと日本でも味わうことが可能。表参道にある店舗で取り扱っているんです。

ちなみにイートインスペースもあるため、その場で食べることもできます。

SNSの評判を見ても、絶賛だらけ。さすが世界一のチョコレートケーキですね。

チョコレートケーキ以外の商品も、どれもハイレベルな味わい。

日本での知名度はまだあまり高くないので、ここを知っていたらチョコレート通と名乗れるかもしれませんね。


キューブ型がかわいいお手頃ブランド「コルタドス」



コルタドスは、スペインのスーパーマーケットなどに並んでいる、大衆向けチョコレートブランドです。

有名なのが、カラフルなキューブ型をしたミニチョコレート。デザインがかわいいので、お茶菓子にぴったりですね。

スペインのお土産として買う方も多く、多くの人たちに親しまれているチョコレートと言えます。

日本では、アマゾンや楽天などのオンラインショップで購入することができます。


ホットチョコレートが美味しい「バロール」


バロールは、スペインのスーパーマーケットで買うことができる、とても有名なチョコレートブランドです。

また、スペインではカフェも行っており、冬にはホットチョコレートを求めるお客さんで賑わいます。

スペインでは大衆向けチョコレートとして広く知られているブランドですが、日本ではあまり出回っていません。

カルディコーヒーファームや成城石井などで仕入れることがあるようです。定番商品ではないようなので、もし見かけたら買ってみてはいかがでしょうか。


スペインのチョコレートを手に入れるには


スペインのチョコレートは、あまり日本で流通していないのが現状です。

そのため、一部のチョコレートファン以外は、どこで手に入れたらいいのか分かりにくい状態といえます。

そこで、スペインのチョコレートを日本で手に入れる方法を3つご紹介します。

また、入手方法ごとに、購入できるブランド名も書いておきますので参考にしてくださいね。


日本にあるブランドショップへ行く


日本にショップを出店しているブランドは、店舗に行くのがおすすめです。

店舗の数は限られてしまいますが、チョコレートのラインナップが多いのが特徴です。

カフェやイートインスペースが併設された店舗なら、ケーキなどの生菓子や、チョコレートドリンクを楽しむこともできますよ。

日本にショップを出店しているブランドは次の2ブランドです。


・カカオサンパカ
 丸の内本店
 渋谷店
 大阪梅田店

・ブボ バルセロナ
 表参道本店

チョコレートのセレクトショップへ行く


海外のチョコレートやお菓子を会社で輸入し、販売している店舗。

海外のお菓子は、個人で直接買おうとすると難易度が高いため、好みのブランドを販売しているセレクトショップを見つけることができると、ぐっと入手しやすくなります。

青山に店舗を構える、CHARMANT GOURMAND(シャルマン・グルマン)はアマリエを多く取り揃えているセレクトショップ。

オンラインショップもあるので、アマリエを買いたい方はぜひこちらで。

残念ながらスペインのチョコレートを扱うセレクトショップは少ないのが現状です。

しかし、チョコレートのセレクトショップは色々な国のチョコレートと出会えるチャンスですので、見つけたら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


・セレクトショップで買えるブランド
アマリエ(アマトリェール)

・取扱店
CHARMANT GOURMAND(シャルマン・グルマン)




オンラインショップで買う


一番手軽な方法が、オンラインショップで買うことです。

日本では、スペインのチョコレートを取り扱う店舗がまだまだ少ないため、近くに店舗がないことも珍しくありません。

そのため、ブランドのホームページや、ショッピングサイトなどで購入する方法が最もお手軽な方法と言えます。

ただし、オンラインショップのラインナップは、日持ちするもののみとなっていますので、チョコレートケーキや生チョコなどを食べたい場合は店舗で購入しましょう。

・公式オンラインショップで購入できるブランド
ブボ バルセロナ
オンラインショップ

カカオサンパカ
オンラインショップ

・セレクトショップのオンラインショップで購入できるブランド
アマリエ
オンラインショップ(シャルマン・グルマン)


・アマゾンで購入できるブランド
バロール
コルタドス


チョコレートと一緒に楽しみたい飲み物3選


チョコレートの楽しみ方を、ワンランクアップしてくれるのが飲み物です。

甘いチョコレートに飲み物を合わせることで、食べた後の口をリフレッシュしてくれたり、飲み物の風味との相乗効果で、さらに美味しくしてくれたりします。

そこで、チョコレートに合う飲み物を3種類ご紹介。それぞれの楽しみ方をご紹介します。


コーヒー*甘味と苦味の相性が抜群


まずご紹介するのはコーヒーです。

コーヒーの持つ苦味が、チョコレートで甘くなった口の中をリセットしてくれます。

また、コーヒーの香ばしさとチョコレートの甘い香りの相性が抜群。お互いの持つ特徴を引き立て合う組み合わせです。

ちなみに、チョコレートに合わせるコーヒーは、苦味と香ばしさがしっかりしたものがおすすめ。コーヒー豆をよく煎った「深煎り」を選ぶとよいでしょう。

チョコレートの持つ香りと甘さに負けない、しっかりした味わいを楽しめます。

コーヒーをストレートで飲むのが苦手な方にはカフェオレにするのがおすすめ。

分量は、コーヒー1に対して牛乳が3~4くらい。

しっかり苦味を引き出した深煎りのコーヒーを使いましょう。


紅茶*チョコに合わせていろいろな香りを楽しもう


女性に人気なのが紅茶です。

紅茶のすっきりとした味わいと色々な香りが、チョコレートのお供として最適なんです。

ここで気をつけたいのが紅茶の香りです。

紅茶には、茶葉本来の香りを楽しむものと、茶葉に香りづけをした「フレーバードティー」というものがあります。

フレーバードティーは、フルーツやキャラメルといった、バリエーション豊富な香りを楽しめる種類で、近年人気を集めている茶葉です。

ただし、フレーバードティーは香りが強いため、場合によってはチョコレートの香りを打ち消してしまう場合があります。

そのため、チョコレートと一緒に楽しむなら、茶葉本来の香りを楽しむ種類がおすすめ。

特に、「アールグレイ」や「ダージリン」といった、くせのないすっきりした茶葉がいいでしょう。

ただし、フレーバードティーがダメというわけではありません。

チョコレートに合うフレーバードティーを探してみるのも一つの楽しみ方なので、紅茶を飲みなれてきたら試してみてはいかがでしょうか。


ウイスキー*夜のリラックスタイムを楽しむ


ちょっと大人に楽しみたい方におすすめなのがウイスキーです。

ウイスキーは種類によって様々な香りや風味を持っており、「飲むアロマ」と呼べるほどの香りを持つ種類もあります。

その反面、味わいはとてもすっきりしているため、チョコレートの甘さとよく合うのです。

おすすめしたい楽しみ方は、ビター系チョコレートとフルーティーな香りを持つウイスキーの組み合わせ。

ビターチョコレートの持つカカオ独特の香りや苦味を味わった後で、ウイスキーのフルーティーな香りを楽しむ。口に残るチョコレートのビターな甘さと、鼻に抜けるウイスキーの余韻の組み合わせが最高です。

おすすめのフルーティーなウイスキーを2種類ご紹介します。

どちらも華やかな香りが特徴のウイスキーです。


  • ザ・マッカラン12年

  • 響12年



スペインのチョコレートで日常に素敵なひと時を


日本ではあまり知られていないスペインのチョコレート。

しかし、チョコレート文化発祥の地が培ってきたチョコレートへの情熱や、熟練した技術はヨーロッパ随一です。

美味しいチョコレートが食べたいという方にも、チョコレートを通じてチョコ文化を知りたいという方にもおすすめできるのがスペインのチョコレート。

芸術の国スペインが磨き上げたチョコレートをぜひご賞味ください。


投稿日:2019年10月9日 (更新日:2020年5月28日)


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チョコとコーヒーをこよなく愛するライターです。 チョコレートの美味しさや文化、そして楽しさをお伝えできる記事を目指して日々執筆しております。 執筆のお供はもちろんチョコレート&コーヒー
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